賃貸物件の経営や管理をするなら知っておこう！プロパンガスの無償貸与契約 | 東京23区の土地・戸建て・マンション購入｜モリモト・トラスト

今回は、賃貸物件の経営や管理を検討している方にぜひ知っておいてもらいたい「プロパンガスの無償貸与契約」について解説します。
プロパンガスの無償貸与契約とはどんな仕組みの契約なのかを解説したうえで、無償貸与契約のメリットやデメリット、よくあるトラブルなどを挙げていきます。

プロパンガスの無償貸与契約とはどんな仕組みの契約？

プロパンガスの無償貸与契約とは、プロパンガス会社が最低契約期間を設けたうえで、ガス配管工事や給湯器やガスコンロなどのガス機器購入＆設置費用をプロパンガス会社が負担するという仕組みのサービスです。
こうした無償貸与契約は、都市ガス業者が提案してくることはなく、プロパンガス業者ならではの業界独特の契約方法といえます。

プロパンガスの無償貸与契約におけるメリットとデメリット

自分が経営・管理する賃貸物件においてプロパンガスの無償貸与契約をすると、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか？
メリットはなんといっても、賃貸物件にかかる初期費用を大幅に抑えられることです。
ガス配管工事費用および給湯器やガスコンロなどのガス機器購入費用・設置費用を負担しなくて済むのは、金銭的な面で非常に魅力的なメリットといえます。
デメリットは最低契約期間の縛りがあり、その期間が満了するまでは解約できないことです。
また、入居者のガス代負担が大きくなるデメリットもあります。
これは単に「都市ガスよりもプロパンガスが割高」という理由だけでなく、実はガス配管工事費用やガス機器の購入や設置にかかる費用を毎月のガス利用料金に上乗世した状態で請求されるためです。

無償貸与契約を利用している賃貸物件に起こりうるトラブル

プロパンガスの無償貸与契約を利用している賃貸物件でありがちなトラブルとしては、まず「途中解約をした場合の違約金」が挙げられます。
前述のとおり無償貸与契約には最低契約期間がありますので、その期間満了前に解約するとなると契約違反となるため違約金を請求されます。
この違約金が非常に高額だった、というトラブルもよくありますので、契約前には違約金の有無だけでなく金額も確認しておくことが大切です。
また、入居者が「ガス代が高すぎる」と不満を持ち、クレームを入れたり家賃の値下げ交渉をしてきたりする、というトラブルも意外と多くあります。
さらに、減価償却後＝最低契約期間満了後もガス代が下がらない、というトラブルも多くなっています。
最低契約期間中は設備費などの分をガス代に上乗せされても仕方ないですが、契約満了後にも上乗せをやめてくれないようならプロパンガス会社の切り替えを検討しましょう。

まとめ

プロパンガス会社がガス配管工事費やガス機器導入のための費用を負担してくれる無償貸与契約は初期費用の節約という点では魅力的ですが、デメリットやトラブルリスクも意外と多い現状があります。
利用するかどうかは、入居者の心情も考慮したうえで慎重に検討しましょう。
私たちモリモト・トラスト株式会社は、豊富な情報と知識でお客様の住まい探しをサポートいたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。